市内中心部に、神社があるわけではないが、その通りに面して赤い鳥居が立っている場所があります。そこが銀座通商店街で、市内では２つめの恒久的歩行者天国（銀座仲見世通り）の両側に飲食店・百貨店・市場などの種々雑多な店舗が建ち並ぶどこか懐かしさがこみ上げてくるレトロな街並みが続きます。この地区は、現代社会で失われつつある人と人との触れ合いや人情が溢れる昭和的な風景を目にすることができます。以前は人が道を埋め尽くすほど活気に満ちていた時代もありましたが、コンビニエンスストアや大型店舗の進出により、かつてのにぎわいは失われ、衰退の一途をたどる時期もありました。しかし、平成１３年に現在のように鳥居型の街路灯のある「銀座仲見通り」が整備され、また地域を盛り上げるための「弁天まつり」、「銀座七夕まつり」が開催されるようになり、かつてのにぎわいを取り戻しつつあります。懐古的な雰囲気が皆様を温かく歓迎してくれますとともに、新鮮な魚介類や豊富な野菜類など、「市民の台所」として現在もなお存在感を誇示しております。